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テアトルを通して進化していく、そしてその先へ

更新日:2020年8月6日

今年の梅雨は長かったですね。

そのためか、家のあちこちで、例年には見られない現象が起きています。

対応に追われますね。

いよいよ8月!

夏本番になりましたが、今年はなかなか動きづらくて、海なし県に住む私としては、海を見たいな~なんて思うのですが、それも、なかなか難しそうですね。

海っていいですね。

わたしにとって、海は地球が一つの星であることを感じさせてくれます。

この星のたくさんの人々の暮らし、たくさんの生物、植物。

海や空を見ていると

日々の生活の中での色々な考え事や悩み事も、その時だけは、忘れさせてくれる気がしています。

~~~~~~~~~

さて、今回は、大きな影響を受けた授業、マルコ(テアトルの先生)のテアトルの授業についてです。


フランスでは、本当にいろんな分野、専攻の先生、生徒と交流することができました。



クラヴサンの先生の勧めで、テアトルの授業をとり、


フランス語がまだまだ、なかなかうまく話せない留学初期から帰国するまで、


マルコの下で習いました。





このテアトルの先生、マルコが、本当に素晴らしい先生でした。

1人1人の表現を決して否定せず、個性を引き出し、上手く伸ばしてくださる方でした。

わたしは、人前で演技をすることも、話をすることも、あまり上手にこなせる方ではないので、


どちらかと言えば、テアトルに向いているとは言えないタイプだと思います。




授業の一コマ(撮影:マルコ ロッチ)

そんな、どちらかと言えば内向的な、わたしのすごくおとなしい面を理解してくださり、


全く否定せず、心を解き放っていくような言葉と眼差し、そして心を向けてくださいました。


少しでも表現が良くなれば、

マミコー! シュペール!! ブラボー! 

体全体を使って、成長や進化を喜んでくださったことを思い出します。


そんな先生と毎週毎週会っていると、


不思議と、自分を肯定していく気持ちが出てくるんですね。


自己肯定感が高まるっていうことでしょうか。


(舞台、ラボキャバレーのチラシ)

毎年、2回、テアトルの舞台の本番がありました。


大きなオーディトリウムでの発表です。


音楽院のお偉い先生方から街のおじちゃんおばちゃん、友達、ちびっ子まで集まってきます。

いやはや、こんな大きなところで、わたしのつたないフランス語と身体を使って表現をするなんて、、


と、一度目の舞台はかなり緊張したのを覚えています。


本番に向けて、まずは、生徒自らアイディアを絞って来るところから始まります。


アイディアを先生に説明するのも、フランス語だとかなり難しいのですが、

いいアイディアだね~! 

今度、ちょっとやってみよう~!

と、まずは、わたしたちそれぞれのアイディアを採用して、そこからうまく発展させてくださいました。


もしかしたら、無謀なアイディアかもしれない、間に合うような企画じゃないかもしれないと思っていても、


決して否定せず、まずは、目の前にいる生徒が提案したアイディアを一度聞き入れて、やってみる、


そこから、先生がうまく誘導して一つの作品にしていくという作業でした。

そして何より、周りのフランス人学生、フランス語ペラペラ学生が、本当に心温かく受け入れてくれました。

自分のグループで一つの作品、それプラス、ほかのグループとのコラボ作品で舞台は出来上がるのですが、

フランス人たちの表現力の豊かさには、毎回驚かされました。

それでも、わたしの表現を受け入れてくれて、それを尊重してくれる、仲間に入れてくれる。

こういった空気も、

どの生徒の表現も真正面から受け止め、尊重し、否定しない、

そんなマルコが作りだしていたのかもしれません。

舞台の回を重ねると、アイディアを絞り出すのも少しずつ大変になってくるんですね。。


似たようなことはしたくない、枠組みを同じにして歌だけ変えるようなこともしたくない


アイディアが出ないでない、、と悩んで、、   



でもこれが、出てくるんですよね新しいアイディアが。




生み出すときって、すごくエネルギーが要りますが、いいアイディアが浮かんで、


マルコに見せるとき、すごく嬉しかったことを思い出します。



舞台での一コマ(撮影:マルコ ロッチ)

テアトルの授業を通して、


それ以前の自分だと、これはできないや、と思い込んでいたことも、


やってみると、楽しいなって思うこと、


表現することの大切さ、マルコの人に対する姿勢


たくさんのことを学ぶことができました。

これ言ったらなんて言うだろ、、何て微塵も心配することなく、


どんなアイディアでも、なんでも言ってみよう、相談してみよう、やってみよう


そう思わせてくれた先生、マルコは、わたしにとってとてもとても大きい存在です。


あの、熱い熱い、そして温かい舞台を今でも思い出します。


何度もやっているうちに、舞台に上るのが楽しくなってくるんですね。



どれだけ上手くなったかはわかりませんが、


集まってくださるお客さんが、まず信じられないくらい温かいのと(ノリがすごくいいんですよね)


舞台袖で待機しているほかの生徒も舞台を楽しんでいること、


本当にかけがえのない素晴らしい経験ができました。

ヒトは、なかなか変わらない、変われないかもしれないけれど、進化はするんだと思います。

マルコのように、誰かの心を解き放ち、受け止めていけるような、表現者になっていきたいと思います。


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