Profile
染田真実子 Mamiko SOMEDA
奈良県在住。
桐朋学園大学音楽学部(チェンバロ専攻)、同研究科修了。
延原武春氏が率いるテレマン室内オーケストラで活動後、2012年渡仏。
ストラスブール音楽院スペシャリザシオン課程修了後、ストラスブール大学及びAcadémie supérieure de musique de Strasbourgの大学院演奏科(クラブサン専攻)を優秀の成績で修了。
渡仏後に現代音楽の中でのクラヴサンの魅力に高い関心を持ち、修士論文のテーマは、《日本におけるクラヴサンの展望-日本人作曲家によるクラヴサンと日本の伝統楽器のアンサンブル作品-》。
2015年、Les Journées 2015 de Clavecin en France にて、『Sound Mosaic III(2010)』(藤原嘉文)のフランス初演、好評を得る。
同年、同音楽院の優秀学生の選抜を受け、『夢見る雨(1986)』(武満徹)をPrintemps de la Musique Ancienne–Bach dans l’intimité のコンサートにて好演。
2016年マスター修了リサイタルにおいてバロック時代の作品と現代音楽作品を織り交ぜたプログラムを企画し、チェンバロと笙のための作品『空の鳥船(2002)』(藤井喬梓)をフランス初演。
同年、アムステルダムにおいて、同作品をオランダ初演。
作曲家Roderik de Man、Eric Maestriの各氏より称賛を受ける。
これまでにクラヴサンを中野振一郎、有田千代子、Aline Zylberajch、現代のチェンバロテクニックをGoska Isphording、オルガンを水野均、Francis Jacobの各氏に師事。
バロック時代の即興を、Markus Schwenkreis、Francis Jacob、現代の即興をJean-marc Foltzの各氏に、またバロック時代の室内楽を有田正広、寺神戸亮、Emmamuel Girard、今村泰典、Martin Gester、現代音楽の室内楽をArmand Angster、Pascal Contet、通奏低音をChristine Héraudの各氏に師事。
在学中より教会や博物館でのバロック作品の演奏会の他に、アコーデオン、パーカッション、クラリネット奏者などと共に20世紀、21世紀の作品に取り組み、クラヴサンの新たな表現の探究に取り組む。また通奏低音奏者として、リサイタルや国内外のコンクールの伴奏を務める。
2017年11月Haut école des arts de Rain の助成を受け、帰国記念ソロリサイタルを、奈良、東京(東京公演:オールコンテンポラリープログラム)開催し、《奈良組曲~クラヴサンのための古都の七つの幻影》藤井喬梓氏の初演を行う。その後もPiet-jan van Rossum、Jean Patrick Besingran、増本伎共子、桑原ゆう、の各氏に委嘱し、初演の活動にも積極的に取り組む。
2019年12月には、東京オペラシティリサイタルホールにて、Music of Our time 2019 (日本現代音楽協会)のペガサスコンサートにて、エレクトロと調律法の可能性に焦点を当てソロリサイタル《たゆたう真珠》を開催。
音楽家コミュニティ「ウタスキー音楽室」メンバー。
桐朋学園大学音楽学部附属子供のための音楽教室大阪教室ソルフェージュ科非常勤講師。
関西桐朋会、日本チェンバロ協会、日仏現代音楽協会、各会員。
現代音楽国際コンクール、Prix Annelie de Man第2位受賞。(2015年、オランダ・アムステルダム)