12月3日(火)の東京オペラシティでのリサイタル《たゆたう真珠》無事に終演いたしました!
お集まりいただいた方、お心寄せてくださった方、ありがとうございました。
近くに遠くにと、この度もたくさんの方に支えていただき、コンサートの時を迎えることができました。
今回のリサイタルでは、調律法とエレクトロニクスをかけて、チェンバロとともに時間や時代の交差、そこに生まれる音の新たな世界を楽しんでいただきたいと思い、プログラムを組みました。
平均律(上下とも、a=440hz)に調律されたチェンバロ、中全音律・キルンベルガー(a=415hz)に調律されたチェンバロの二台を、コンサートの中で行き交うプログラム。
この日を迎えるまで、これまでになく、なかなかかなりハードな道のりでした。当日舞台に上がった時、緊張感と同時に、安心や安堵という言葉当てはまっているかどうかわかりませんが、やっとここに辿り着けた!と思う気持ちも一緒に沸き上がってきました。
当日のリハーサルには、増本伎共子先生も駆けつけてくださり、また初演した《逃げる影》のフランス人作曲家のジャンパトリックさんはアメリカから、改作初演した《ダングルベール讃》の松宮圭太さんは大分より当日立ち会ってくださり、大変うれしい時間でした。
(《美少女革命:転生》を作曲してくださった向井響さんは、同日ヨーロッパで大切な面接があり、念力を送ってくださっておりました!)
(後半の前のプレトーク)
一週間前にして勃発した事件も、よりこのリサイタルを味わい深くするものとなり、事件が勃発したときは、作曲家の方も私自身も冷や汗ものでしたが、今となってはとても良い経験で、今後につながる発見になりました。
(松宮圭太さんの《ダングルベール讃》を弾き終えて)
今回のリサイタルのタイトル《たゆたう真珠》。
時の流れ、もしくはプログラムを大海原とすれば、その中を浮き沈み見え隠れする真珠。
真珠には、バロックからの変わらぬチェンバロの世界の美しさや貴さを込めています。
会場でご一緒するお一人お一人の世界の中をどんな風にたゆたいめぐっていくのか、そこに広がるチェンバロの音とともに感じて頂きたいと思い、この様なタイトルにしました。
わたしの今やりたいことがいっぱいつまった今回のプログラムを実現するために、
演奏会当日、また企画が決まってからこの日を迎えるまで、本当に多くの方にお力添えをいただきました。
たくさんの方の思いが詰まった演奏会を終えることができ、とても嬉しく思ています。
ありがとうございました。
(終演後に、作曲家の方々と共に。左:ジャン=パトリック ブザングランさん、 右:松宮圭太さん)
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