《 仮面の演奏会 》 無事に終演いたしました!
温かいお客さまに迎えられ、わたしのマスク越しのお話にも一生懸命に耳を傾けてくださいました。
人前で話をすることは、得意とする方では決してないので、
マスクという声を遮断してくるまた一つ大きな壁ができ、はっきりと話そうとすればするほど、
酸欠になっていくという事態に、一時はどうなるかと思いました。
やはり、それぞれのチェンバロによって、
表現の細部にかなり大きな変化をもたらすことも、再認識・再確認させられました。
普段は自宅のチェンバロで弾いているので、
当たり前のことですがそのチェンバロの特性、タッチの持って行き方や、響かせ方、鍵盤のストローク、爪のしなり方など、体にしみこんでいます。
それぞれのサロンに置かれているチェンバロたちの状態・個性をくみ取り、
作曲家の方が楽譜を通して奏者へ聴衆へ伝えていることと照らし合わせ、
表現していくことへの重要性を、強く感じました。
リハーサル後にフラウト・トラヴェルソ奏者が楽器をくるくると布に大事そうにしまい、
マイ楽器を愛おしそうに鞄に入れその場を去っていく姿にあこがれ、 今回は愛するマイチェンバロを小さく小さくしたオチビチェンバロを連れていきました。
鞄に入れはできなくとも、いつかマイチェンバロと一緒に
コンサートを舞台で迎えられる日がくるといいなぁと思います。
コンサート後、ディスタンスをとりながらも、
お声がけくださるお客様、そしてチェンバロへチェンバロのコンテンポラリーの世界へ、関心を寄せてくださるお客様の表情を拝見し、大変励みになりました。
ご来場くださった方々、スタッフとして温かくフォローしてくれた友人のみなさん、そしてサロンオーナーさま、ありがとうございました!
コンサート後に、あたたかいオレンジケーキを食べました。
甘いもの、食べたくなりますね。
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