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歌手の吉川真澄さんと、11月16日(土)に開催される「岸和田こなから音楽祭」の打ち合わせを、新宿でしてきました。

今回の東京滞在のひとつめのランデヴー。



帰国して一か月くらいの頃に行った、大阪での演奏会で心をわしづかみにされ、それ以来彼女のファンになり、これまで、客席からなんども歌声を聴かせていただいてきました。


今回、吉川さんが立ち上げられた音楽祭で演奏させていただく機会をいただき、大変うれしく光栄に思っております。




これまで何度もコンサート後にご挨拶や短いお話はさせていただいていたものの、

ゆっくりとお話しするのは、初めてのことでしたが、とっても気さくに話してくださり、リラックスしてお話しさせていただくことができ、終始笑いの絶えない打ち合わせの時間でした。


甘味処でいただいたおうどん、そして場所を移していただいたイチジクのワッフル、とってもおいしかったです。

東京にはいろいろなお店がありますね。




11月16日は、第四会場の光明寺というお寺にてチェンバロを演奏させていただきます。


チェンバロを始めたころから、いつかお寺でチェンバロを演奏したい、という思いが自然と心の中にあったのですが、まさかこのような形で実現できるとは思ってもいませんでした。




ただいま、プログラムを練っているところです。お寺のお写真を何枚か拝見させていただき、色々と探っています。

2017年のリサイタルで初演した藤井喬梓先生に作曲いただいた《奈良組曲》の中から数曲、選んでいます。


光明寺さんの空気とチェンバロの音色がどのように混ざり合うか、とても楽しみです!



吉川さんの故郷の岸和田。

打ち合わせでも、吉川さんのあふれんばかりの岸和田愛が、伝わってきました。



11月16日(土)、是非岸和田でお会いしましょう!!


ご予約は、わたしも承っていますので、ご連絡ください♪

よろしくお願いします(*^^*)











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昨日は、生きていらっしゃれば80歳になれた エリザベス・ホイナツカ(Elisabeth Chojnacka)さんのお誕生日でした。


彼女は、1939年にポーランドのワルシャワで9月10日に生まれ、2017年5月28日にパリで亡くなられています。



わたしが自分の中で、彼女の存在をしっかりと認識したのは、フランスに渡って現代ものに興味を持った頃でした。

その頃は兎に角たくさんのコンテンポラリーの作品に触れたいと、音楽院の図書館で探して楽譜リストを作っていました。


そこで見たのは、アンサンブルを含むチェンバロの作品の多くが、Elisabeth Chojnacka という人物に捧げられていた事でした。

図書館の楽譜でよく見る名前の人物を夢中で色々と調べていると、次第と彼女はコンテンポラリーを本当に数多く演奏されていることがわかりました。



ヴィデオで彼女を見たときには、

その風貌もさることながら、彼女の類い稀なテクニック、楽譜の解釈力、内から溢れ出すみなぎるエネルギー、音楽への熱情に圧倒されました。






彼女の演奏を生で聴くことは叶いませんでしたが、彼女が残したエッセイから、作曲家とのやりとり、彼女が歩んだ道を垣間見、力をもらっています。



彼女が、現代の楽器としてチェンバロが存在してほしいと願ったように

これからも、私たちと共に今の時代、この先の時代を生きて行ってほしいと思います。



一度は表舞台から姿を消したチェンバロが古楽復興運動の中で蘇り、

またその中でその時代を共に生きた作曲家たちが、モダンチェンバロのために、あるいはヒストリカルチェンバロのために作品を残しました。


今このとてつもないスピードで発展していく時代に生きる私たちが、どんな風にチェンバロと歩んでいくのか、とても楽しみです。




この先もチェンバロが人びとから愛され、そして人びとを優しく包んでくれる存在であることを願っています。







エリザベス・ホイナツカさんの誕生日に寄せて

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ゆっくりとメンテナンスの日でした。


プレクトラムが折れていて、変えたい変えたいと思いながら

ナイフを使うので、疲れている日はできない。


お天気もも割と安定していて、やっと気分がゆっくりしていたので、

折れていたところを付け替えしました。


それでも一瞬ヒヤッとしました。

ナイフは気を付けないといけませんね。


なんどやってヴォイシングは難しいなぁ。





弦も高音部が切れていていたので、張替え作業。



こうやってメンテナンスをしていると、不思議な気持ちが湧いてきて

とても楽器を愛おしく思う時間でした。





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