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12月3日(火)の《たゆたう真珠》で演奏する作品と作曲家さんのご紹介です。


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美少女革命:転生 (作曲2019年 初演)

向井響 Hibiki Mukai





向井くんの作品と初めて出会ったのは、フランスでの修士論文の中で、《in-Just カミングスの詩によるあそびうた》(2012-2013、琵琶、男声、チェンバロ、フルート、チェロ)をとり上げさせていただいた時でした。


やり取りさせていただいていると、バロック音楽にも大変興味を持たれているとのことで、とても嬉しく思っています。



近年は機械との相性は少し成長したものの、どうしても機械系をうまく操れないので、エレクトロとのアンサンブルは大変ドキドキしておりますが、とても楽しみでもあります!





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美少女革命:転生

私が敬愛するファーナビーのヴァージナル・ブックから、空想・おもちゃ・夢に関する作品をもとに、私がずっと自身のテーマとして描いている”少女”を、この作品に投影した。ファーナビーの描いた空想や夢に関する「音」と、私の中の空想の少女を作品の中でリンクさせることで、彼女を音楽の中で蘇らせ、チェンバロとエレクトロニクスによって歪んでいく時間の中を、彼女は旅していく。

(記 向井響)





向井響 Hibiki Mukai (1993-)

静岡生まれ。桐朋学園大学作曲科卒業。2016年よりヤマハ留学奨学生として、渡蘭2019年ハーグ王立音楽院ソノロジー研究所修士課程を最優等の成績で修了。

現在、ローム・ミュージックファンデーション及び、かけはし芸術文化振興財団の支援を受け、アントワープ王立音楽大学大学院に在籍。

これまでに、ORDA-2019作曲部門第1位、ストラスブール現代音楽祭’18 グランプリ、第84回日本音楽コンクール作曲部門第1位、岩谷賞、明治安田賞、三善賞、第33回ACL青年作曲賞第1位、などを受賞。主な作品に、「美少女革命」(ガウデアムス国際現代音楽週間公式招待)、「幽体の鳥」(ウクライナ政府委嘱)など。




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【Program】

金子 仁美 / 歯車〜ギリシャ民謡による A (作曲 2006年)

増本 伎共子 / 日々の移ろい (作曲 2018年)

Jean-Patrick Besingrand / S'enfuient les ombres (作曲 2019年 作曲 初演)

Giles Farnaby / Toy • Giles Farnaby's Dream (作曲年 不明)

向井 響 / 美少女革命:転生 (作曲 2019年 初演)

エレクトロニクス 島村 幸宏 さん

金子 仁美 / 歯車〜ギリシャ民謡によるB (作曲 2006年)

Gyorgy Ligeti / Passacaglia ungherese(作曲 1978年)

※中全音律

Jean-Henri d'Anglebert / Prélude en sol mineur (作曲 1689年)

※キルンベルガー第三番

松宮 圭太 / ダングルベール讃 (作曲 2011年/改作2019年 初演)

※中全音律+キルンベルガー第三番

エレクトロニクス 松宮 圭太さん

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【Ticket Information】

現音 Music of Our Time 2019

染田真実子チェンバロリサイタル

〜たゆたう真珠〜


2019年12月3日(火) 19時開演

@東京オペラシティ リサイタルホール


インターネットでのチケット申し込みページ



◉日本現代音楽協会

☎️電話受付 03-6417-0393

◉東京オペラシティチケットセンター

☎️電話受付 03-5353-9999

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~作品と作曲家さんのご紹介~ 12月3日(火)の《たゆたう真珠》で演奏する作品と作曲家さんのご紹介です。


幼いころから妖怪のトランプで遊んだり、また、大学時代を過ごした調布にはたくさんの妖怪たちがいて、知らず知らずのうちに、妖怪が好きになっていました。


ジャンパトリックさんと話しているうちに、

共通の好きなもの興味のあるものが 

妖怪 

だったことから、今回このテーマに作品を書いていただきました。


フランスにいた頃、とりわけ最初の頃は、わたしは人がたくさん集まる席でも、

静かにはしっこに座っていることが多く、そんな姿を見て座敷童と言われたことがよくあったので、

「特に好きな妖怪なんかある~?」と尋ねられ、

「座敷童」とお返事すると、作品の中に入れてくださることになりました。




日本が大好きなジャンパトリックさん、12月3日の初演の際も立ち会ってくださることになりました!


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S’enfuient les ombres  逃げる影

  2019年作曲 初演

日本の民話の二つの物の怪”座敷童と枕返し”からインスピレーションを受け作られた。

座敷童は幸運をもたらし、枕返しはより危険なものをもたらすと言われている。

しばしば、枕返しは座敷童の悪戯といわれる。

枕返しは人間が寝ている間に枕を返す。

その人間の魂は戻って来ることができなくなり、魂は奪われる。

この作品は、この二つの物の怪の両義性を探求している。最小限の素材から、それぞれの物の怪の個性に対応したいくつかの変化を生み出す。

作品は真ん中のレの音を中心にして展開され、このレは、妖怪、幽霊、そしてその他の魔物が集まる時間といわれている『逢魔時』を表している。





Jean=Patrick Besingrand ジャン=パトリック・ブザングラン(1985-) 作曲家、音楽学者。仏ボルドー大学、仏ボルドー音楽院、米カーネギーメロン大学にて学位を取得。現在、米ニューヨーク市立大学(The Graduate Center, CUNY)と仏パリ・ソルボンヌ大学にて、作曲と音楽学の博士課程に在籍している。音色と時間性を主なコンセプトに、音楽を創造する。また、空気の摩擦音など、自然音などをも積極的に作品に盛り込んでいる。作品は、世界中の音楽祭や作曲コンクールで高い評価を得ている。 これまでに、Orchestre National Bordeaux-Aquitaine、Court-Circuit、Dal Niente、Mivos Quartet、JACK Quartet、Molinari Quartet、Platypus、Mise-En、Contemporaneousなどのアンサンブルや、T.ピアシー、末廣由美、V.イヴァンチェフなど、著名なソリストによって作品が演奏されている。 また、これまでに Lin Yao Ji International Competition、Molinari Quartet Sixth International Composition Competition、the Chengdu-China Sun River Prize competition、 the Robert Avalon International Competition for Composers、the American Prize、そして First International Composition Competition Viola’s 2014などに入選。近年、Festival Musicaにて、サクソフォーン・カルテット作品が入賞したほか、2016年には、 The Robert Starer Awardを受賞している。 Website https://jeanpatrickbesingrand.com



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【Program】 金子 仁美 / 歯車〜ギリシャ民謡による A (作曲 2006年)

増本 伎共子 / 日々の移ろい (作曲 2018年)

Jean-Patrick Besingrand / S'enfuient les ombres (作曲 2019年 作曲 初演)

Giles Farnaby / Toy • Giles Farnaby's Dream (作曲年 不明)

向井 響 / 美少女革命:転生 (作曲 2019年 初演) エレクトロニクス 島村 幸宏 さん

金子 仁美 / 歯車〜ギリシャ民謡によるB (作曲 2006年)

Gyorgy Ligeti / Passacaglia ungherese(作曲 1978年) ※中全音律

Jean-Henri d'Anglebert / Prélude en sol mineur (作曲 1689年) ※キルンベルガー第三番

松宮 圭太 / ダングルベール讃 (作曲 2011年/改作2019年 初演) ※中全音律+キルンベルガー第三番 エレクトロニクス 松宮 圭太さん



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【Ticket Information】 現音 Music of Our Time 2019 染田真実子チェンバロリサイタル 〜たゆたう真珠〜 2019年12月3日(火) 19時開演 @東京オペラシティ リサイタルホール

インターネットでのチケット申し込みページ https://jscm.official.ec/items/22424519?from=widget

◉日本現代音楽協会 ☎️電話受付 03-6417-0393 ◉東京オペラシティチケットセンター ☎️電話受付 03-5353-9999

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更新日:2020年12月31日

昨日は、トラヴェルソのレッスンでチェンバロを演奏してきました!


トラヴェルソの先生が生徒さんにチェンバロとのアンサンブル経験をしてほしいということで、年に2回~3回ほど、開催されています。


今回のテーマは、セバスティアン・バッハ (*^^*)



先生は、大切な友人のひとり、岩井春菜さんです。


大学時代から彼女とはアンサンブルを組んできました。帰国後に声をかけてくださり、また彼女との音楽の時間を共有することができて、とても嬉しいです。


今回で三回目になるチェンバロ付きレッスンということもあって、生徒さんも少しリラックスして臨んでくださり、そしてたくさんの笑顔を見せていただくことができ、大変貴重な時間を過ごしました。




休憩時間には、先生が作ってこられたクルミ入りケーキをほおばりながら、

聴講されていた方も一緒に、楽器の話や調律の話、マニアックな話まで、ワイワイと楽しいひと時でした。




11月には、彼女とのリサイタルも控えており、大変楽しみにしています。

場所は、東京は世田谷の松本記念音楽迎賓館の、木目調の大変美しいサロンで演奏させていただきます。


彼女の奏でるトラヴェルソの美音をたっぷりとご堪能していただくプログラムです。

皆様と会場にてお会いできますと大変うれしく思います。







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